ローター・ツァグロゼク指揮、ルノー・カプソン ヴァイオリン、読響 2026 | 曲名、感想

曲目

ヴァイオリン協奏曲 二短調 作品8 R.シュトラウス
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 ブルックナー

公演日時・会場

2026年10月2日、サントリーホール

ルノー・カプソン ヴァイオリン R.シュトラウス ヴァイオリン協奏曲

ソリストはルノー・カプソン。
1976年、フランス生まれ。
R.シュトラウス ヴァイオリン協奏曲は、シュトラウスがなんと17歳の時に数学のノートに書き始めたものだそう。
シュトラウスの曲は重厚であるが、このヴァイオリン協奏曲はわりあいととっつきやすいのはそのためか。

とっつきやすいシュトラウスを、カプソンは”カプソンの世界”一色に染めた。
強く太く直線的でツヤのある音色がみっちり響いた。
アルプスの山頂から直滑降で滑り降りてくる山スキーヤーのような、力強さと勢いあふれた容赦ない演奏。
1楽章はアスリート的運びでオーケストラを置き去りにせんばかり。暗めの音もわざわざ沈ませない感じ。
2楽章は静かな入りだが、うっとりという感じはない。
3楽章は、ヴァイオリンがすばしっこくかわいらしく跳ねるところが聴きどころ。
メリハリがあり音がくっきりと立ってスピードに乗り、かわいらしいより爽快だった。

YouTubeにカプソンの演奏があった。3楽章

ゆったりのところも、うっとり聴くとか眠くなるとかは一切なし。
握った手のひらが白くなったほどの迫力の爆音ヴァイオリンであった。
休憩時間中も頭に波動がこだましていた。

アンコール

R.シュトラウス:ダフネ練習曲。
こちらは優しめだった。

ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」

指揮=ローター・ツァグロゼク。
1942年、ドイツ生まれ。
パンフレットによると”円熟の極致に立つドイツの巨匠”ということだ。
椅子に浅く真っすぐに腰かけて、両てのひらで規律正しく統率しているという感じ。

「ロマンティック」は長くて難しいブルックナーのなかでは聴きやすい曲。
1楽章は、冒頭がとにかくかっこよい。
小さな小さな聴こえないくらいの小刻みな弦からの、待ってましたのホルン、を楽しみにした。
小刻みの弦は意外と大きく始まり、ホルンがう~ん、寂しい感じ。
続くフルートも息切れ感があり、金管が大鳴らしして夜明けの感じはでたが、徐々に徐々に明けていくという期待感の高まりがもうひとこえあったらなと思った。

1楽章最初
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演奏:オイゲン・ヨッフム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年7月録音

1楽章終盤は4楽章かと思うほどの盛り上がりの場面があり、音量は十分で迫力はあったがちょっとガチャガチャしていて融合感が弱いように感じた。

2楽章は、チェロとヴィオラのきれいなメロディーを楽しみにした。
きれいだった。
チェロはよい音。ヴィオラも揃って美しくうたっていた。
しっとりと浸った。

3楽章は、ホルン軍団、トランペット軍団&トロンボーン軍団の盛大な祭りを楽しみにしたのだが、なぜか金管が光っていない。
音量は申し分ないのだが、キラキラ感がなぁ。

3楽章最初
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4楽章は、よかった!
弦がきれい、盛り上がりの大フォルテも合っていて、エンジンがかかってきたのかなというくらい。

※写真はローター・ツァグロゼク:wikimediacommons、ルノー・カプソン:購入CDより

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