ベートーベン交響曲第5番【運命】 さび

ベートーベン 交響曲第5番【運命】

下記の超有名なエピソードは捏造度高い。
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ベートーヴェン交響曲第5番『運命』最初の「ジャジャジャジャーン」は運命が扉を叩く音。
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そもそもこれを言い始めたのはベートーヴェンの”付き人”シンドラー。

彼はベートーヴェンの死後『ベートーヴェン伝』を執筆し、この本はベストセラー・ロングセラーとなり書かれていたエピソードは世界中に広く知れ渡った。
「ジャジャジャジャーン」の話もここで彼が直接ベートーヴェンから聞いた話として披露されていたもの。

ところがシンドラーの死後100年以上たった1977年、シンドラーが元とした資料を相当数改竄していることが発覚、『ベートーヴェン伝』の信憑性が崩壊したのです(資料:かげはら史帆『ベートーヴェン捏造』河出書房)。

また、ベートーヴェン自身がこの曲を『運命』と名づけたということもないそうです。

さておき。
「ベートーヴェン交響曲第5番」とシンプルに聴くと、逆にさらにかっこよい曲であります。

1楽章
扉を叩く音ではない「ジャジャジャジャーン」といきなりのさび。

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1楽章さび
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3楽章
第5は3楽章と4楽章の間に間がありません。
3楽章の終わりと4楽章の初めがつながっていくところがさび。
ここが最高にかっこよい。
3楽章終わりティンバニーの”予言”から徐々に方向が定まっていき。4楽章に入って爆発。
ヴァイオリンがキュン キュンとターボをかけ、金管が待ってましたとばかりにメインを張って、弦が煽る。

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3楽章終わりから4楽章へ
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