ベートーベン交響曲第5番【運命】 さび

ベートーベン 交響曲第5番【運命】

下記の超有名なエピソードは捏造度高い。
===============
ベートーヴェン交響曲第5番『運命』最初の「ジャジャジャジャーン」は運命が扉を叩く音。
===============
そもそもこれを言い始めたのはベートーヴェンの”付き人”シンドラー。

彼はベートーヴェンの死後『ベートーヴェン伝』を執筆し、この本はベストセラー・ロングセラーとなり書かれていたエピソードは世界中に広く知れ渡った。
「ジャジャジャジャーン」の話もここで彼が直接ベートーヴェンから聞いた話として披露されていたもの。

ところがシンドラーの死後100年以上たった1977年、シンドラーが元とした資料を相当数改竄していることが発覚、『ベートーヴェン伝』の信憑性が崩壊したのです(資料:かげはら史帆『ベートーヴェン捏造』河出書房)。

また、ベートーヴェン自身がこの曲を『運命』と名づけたということもないそうです。

さておき。
「ベートーヴェン交響曲第5番」とシンプルに聴くと、逆にさらにかっこよい曲であります。

1楽章
扉を叩く音ではない「ジャジャジャジャーン」といきなりのさび。

play_circle_filled
pause_circle_filled
1楽章さび
volume_down
volume_up
volume_off

3楽章
第5は3楽章と4楽章の間に間がありません。
3楽章の終わりと4楽章の初めがつながっていくところがさび。
ここが最高にかっこよい。
3楽章終わりティンバニーの”予言”から徐々に方向が定まっていき。4楽章に入って爆発。
ヴァイオリンがキュン キュンとターボをかけ、金管が待ってましたとばかりにメインを張って、弦が煽る。

play_circle_filled
pause_circle_filled
3楽章終わりから4楽章へ
volume_down
volume_up
volume_off

関連記事

  1. ベートーベン交響曲第3番『英雄』表紙。「ボナパルト」が消された!

  2. 読売日本交響楽団の第9

  3. N響 アレクサンダー・リープライヒ(指揮) 小菅優(ピアノ)

  4. ベートーベン交響曲第3番【皇帝】 さび

  5. ベルリン・フィルハーモニック・ウィンズ

  6. 「ウェリントンの勝利」。ベートーベン作曲ベストヒットNO.1はこれ。

  1. 「ウェリントンの勝利」。ベートーベン作曲ベストヒットNO.1はこれ…

  2. ベートーベンの弦楽四重奏曲の「ラズモフスキー」の意味

  3. チャイコフスキーの妻

  4. チャイコフスキーの死因

  5. マーラー交響曲第1番『巨人』。『巨人』とつけた理由は?

  6. ベートーベン「不滅の恋人への手紙」。不滅の恋人は誰か。

  7. チャイコフスキーのバレエ音楽。「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「…

  8. ベートーベンが聴こえなくなったのは何歳?

  9. チャイコフスキーはモスクワ音楽院の理論担当教師

  10. ベートーベンのパトロン 時代による変遷

  1. ベートーベン作品とパトロン一覧【カテゴリー別、パトロン別に見ら…

  2. ウィーンが「音楽の都」の理由。それはハプスブルク帝国の首都にあ…

  3. モーツアルトの生まれたザルツブルクは「ザルツブルク市街の歴史地…

  4. ザルツブルク音楽祭 R.シュトラウス、カラヤンがキーマン。映画「…

  5. ムソルグスキー作曲『展覧会の絵』の「キエフの大門」はウクライナ…

  6. チャイコフスキー交響曲1番 「冬の日の幻想」さび

  7. ボロディン作曲『韃靼人(だったんじん)の踊り』もウクライナ由来。

  8. ナポレオン 戦争とベートーベン交響曲年表

  9. モーツアルト、ベートーベンをビッグにした「ハプスブルク帝国」と…

  10. モーツアルト交響曲第36番の「リンツ」38番の「プラハ」はハプスブ…