ベートーベンのパトロン、ラズモフスキーはコサックのリーダー=ヘトマンの息子

ベートーベンのパトロン・ラズモフスキー

ベートーベンの大パトロンの1人にラズモフスキーがいます。
「ラズモフスキー」と冠のついた弦楽四重奏や、交響曲第5番『運命』、第6番『田園』などにかかわっています。

ラズモフスキーはもとはウクライナの独立をめざしたコサック出身です。
コサックのリーダーをヘトマンとよびますが、最後のヘトマンがラズモフスキーの父でした。

最後のヘトマン

ヘトマンといえばマゼッパがいます。

「ポルタヴァの戦い」でモスクワと戦って敗れました。

マゼッパの敗北後、ヘトマンはロシアに弱体化され消滅させたれていきます。
最後のヘトマンを務めたのがキリロ・ラズモフスキーでした。

キリロ・ラズモフスキーは西欧の教育を受け、若くしてヘトマンに就任し、宮殿や劇場をつくりました。

アンドレイ・ラズモフスキー

当時、ロシアの皇帝はエカテリーナで、彼女はキリロを退位させ、その代わりに広大な領地を与えました。
キリロの息子がアンドレイ・ラズモフスキーです。

アンドレイ・ラズモフスキーはロシアの駐オーストリア大使に就き、ウィーン会議にロシア全権として出席したのです。

日本生まれの国際NGO AAR Japan[難民を助ける会]はウクライナ避難民の方々支援のための寄付を募っています

ウクライナとポーランド。ポーランドがウクライナをとり、ロシアがポーランドをとる。

ゼレンスキー・ウクライナ大統領が演説するときにあるマーク、その意味とは

ウクライナ国歌 「そうコサックの子孫であることを」これがウクライナの強さの原点

関連記事

  1. チャイコフスキーの妻

  2. チャイコフスキー作曲のオペラ『マゼッパ』はウクライナの英雄

  3. モーツアルトのゆかりの地をめぐるオーストリアの旅 web版

  4. ベートーベン交響曲第3番『英雄』表紙。「ボナパルト」が消された!

  5. ヴォ―チェ弦楽四重奏団 ベートーベン4番,11番,12番

  6. ベートーベン作曲 序曲『コリオラン』、序曲『エグモント』

  1. ベートーベン 「ハイリゲンシュタットの遺書」

  2. チャイコフスキーの妻

  3. チャイコフスキーの死因

  4. モーツアルト交響曲第35番「ハフナー」。ハフナー家のための曲

  5. 小林秀雄のモーツアルト評「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙…

  6. ベートーベンのパトロン 時代による変遷

  7. マーラー交響曲第1番『巨人』。『巨人』とつけた理由は?

  8. チャイコフスキーのバレエ音楽。「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「…

  9. ベートーベンの弦楽四重奏曲の「ラズモフスキー」の意味

  10. 「ウェリントンの勝利」。ベートーベン作曲ベストヒットNO.1はこれ…

  1. 神聖ローマ帝国の貴族がベートーベンをつくった

  2. ナポレオンの馬の絵の肖像「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト…

  3. 「フィンランディア」ロシアからの独立への決意の曲

  4. ナポレオン 戦争とベートーベン交響曲年表

  5. ベートーベン作品とパトロン一覧【カテゴリー別、パトロン別に見ら…

  6. ムソルグスキー作曲『展覧会の絵』の「キエフの大門」はウクライナ…

  7. モーツアルト交響曲第36番の「リンツ」38番の「プラハ」はハプスブ…

  8. チャイコフスキー作曲のオペラ『マゼッパ』はウクライナの英雄

  9. モーツアルトの生まれたザルツブルクは「ザルツブルク市街の歴史地…

  10. チャイコフスキー交響曲1番 「冬の日の幻想」さび