フランチェスカ・デゴ 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

フランチェスカ・デゴ 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル に行ってきた。

曲目は
作者不詳(14世紀イタリア):トリスタンの嘆き、ラ・ロッタ
C.ボッカドーロ:バーチャル【デゴ委嘱作品】
G.タルティーニ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第13番 ロ短調
F.アントニオーニ:ジュリアの瞳【デゴ委嘱作品】
N.パガニーニ:24のカプリース 作品1より 第13番、第16番
N.カンポグランデ:指を動かしながら歩く【デゴ委嘱作品】
N.パガニーニ:24のカプリース 作品1より 第17番、第24番
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 二短調 BWV1004
E.イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27 第3番 二短調「バラード」

トリスタンの嘆き、ラ・ロッタ、バーチャル、ジュリアの瞳、パガニーニ

デゴのヴァイオリンは何気なく脱力した感じ。
ふわーっと弓を弦にあててひゅるひゅると弾いている。
素直で伸びやかな音だ。

トリスタンの嘆き、ラ・ロッタは、民族舞踊的な音楽で右足首に低くなる鈴のようなものをつけて、ヴァイオリンを奏でながら足を踏み鳴らして調子をとる演奏で動きがあって、楽しい。
1人二役だ。

デゴ委嘱作品が3曲。いずれもフランチェスカ・デゴの父であり著名な詩人ジュリアーノ・デゴの詩をもとに、作曲されたものだそう。
2020年にジュリアーノが亡くなりフランチェスカが企画したということで、3曲3様個性的な曲であった。
バーチャルは弦の高い音をひたすら長く出し続ける曲で、狭い隙間を強い風が吹き込んでくるような不安定な感じ、これが延々展開なく続くいた。
ジュリアの瞳もデゴとデゴの弦の世界を味わうのだなといった曲、途中弓は止まっているのに続く音が出ていて「?」と思っていたら、なんとデゴがハミング的に歌っていた。新しい!

そして。パガニーニ!
初生パガニーニをとても楽しみにした。
ウルトラ技巧であることは知っているのだが、デゴはまったく構えない。
“これが私の技よ!見て!!”という押し付けがまったくなく、こういう感じですけれど、それがどうしましたか? とあたかもトーストにバターを塗って渡してくれるような気軽な感じで軽々と難関をこなしていてびっくりした。
24番の驚異的な指弾きのところは、バッチリ目視できた。

パガニーニ:24のカプリース第24番、驚異的な指弾きのところ

バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番、イザイ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番

デゴのバッハはピーカンの青空の下で晴れ晴れと弾いているようだ。
スッキリした澄んだ音で活きがいい。
300年前の曲には全然思えず、今今のポップな曲に聞こえた。
イザイは、素人には難しいので最後にしないで欲しいなと思っていたのだが、最後でばっちりよかった。
どパンチの効いたイザイであった。

アンコールはバツェヴィチ:ポーランド奇想曲。

CDを買った


※写真は武蔵野文化会館ウェブサイトより

2026年1月19日 武蔵野文化会館小ホール

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