読響、セバスティアン・ヴァイグレ指揮、イザベル・ファウスト独奏 シューマンヴァイオリン協奏曲

読売響楽団、セバスティアン・ヴァイグレ指揮、イザベル・ファウスト独奏 シューマンヴァイオリン協奏曲 に行ってきた。

曲目は
エミーリエ・マイヤー:「ファウスト」序曲
シューマン:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

シューマン ヴァイオリン協奏曲


イザベル・ファスト、登場するだけで華やか。
1楽章 だいぶオーケストラがあってからのソロの曲。
シューマンの「かっこよくいくのか!? うーんもうひとこえ?」といったメロディーをオーケストラがそのとおりの感じで演奏して、そしてイザベルの出番。
音は、まろやかで上品、透き通った音色だ。
暗く盛り上がる曲だと感じていたが、なんだがおしゃれ。
それだけにフィニッシュはバシッと決めるというよりはひゅんっと軽やか。
2楽章 優しい曲。彼女自身がイザベルシールドに囲まれているような世界。
3楽章 弦、木管、金管とのやりとりが聴きどころの楽章だ。ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバスとはイザベルの音をくっきりとさせるようなハーモニーでとてもよかった。
木管と連携する部分は距離があるから? 合わせあぐねているような感じがした。
メインのメロディーがしつこいくらい繰り返される曲で飽きるかなと思ったが、そんなことはなかった。
イザベルもそう変化をつけた演奏というわけではなかったが、奏でている音がとにかくきれいでずっと聴いていたい感じであった。

イザベルはガテン系でガシガシ行くタイプかと思ったらそうではなく、聖水がどんな難所も抵抗なく湧き流れていくような演奏だった。

アンコールをやってくれた。
テレマン:ファンタジア

メンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」

大変爽快なスコットランドだった。
スコットランドは陰鬱さをもつ曲だと思っていた。
1楽章=陰、2楽章=陽、3楽章=陰、4楽章=陽
のようなイメージ。

1楽章 ヴァイグレさんの陰鬱1楽章はテンポは速めなのかたっぷりなのか、注目した。
最初はたっぷりでそのような運びなのかと受け止めていたが徐々に上げてきて、陽気味だ。
弦の響きが重層的でとてもきれいで、乗ってきた。
2楽章 大好きな楽章で楽しみにした。
小刻みな弦らを露払いに、2楽章はクラリネットのソロにかかっているといって過言ではない、出だしはどうか? いい! ふっくらしたしっかりした音。
続くオーボエも元気でよい。
チェロのピチカートがドロップみたいで、す・て・き!
チェロとヴィオラのメインが合わさってよい響き。

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演奏:ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1967年6月録音

3楽章 弦のハーモニーが大切に膨らむ感じでとてもよい。重々しい楽章であるが、テンポなのかもっさり感は出ず、美しかった。
4楽章 各パートパートが活躍する。ヴァイグレさんは”主役”をくっきりとさせて物語が見えるような強弱、速い遅い、緩急とメリハリがはっきりあって、とっても聴きやすい。さすがオペラの指揮者なのだなとワクワク心拍数が上がってくる。

最後の気持ちのよいメロディーで盛り上がるところはかっこよくて大満足であった。

優等生的に上手であったので、少しだけ遊び心があったらどんな風になるかなとも思った。


※写真はチラシより

2026年1月25日 東京芸術劇場

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