パユ様

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者、エマニュエル・パユが読売日本交響楽団第583回定期演奏会で客演しました。

曲目は
モーツアルト作曲、フルートとハープのための協奏曲K.299。
ハープは、同じくベルリン・フィルの首席ハーピスト、マリー=ピエール・ラングラメ。

読売日本交響楽団月刊オーケストラ12月号より

プロフィール

パユは1970年1月27日生まれの48歳。
フランス人とスイス人の両親のもと、ジュネーブで生まれ、6歳でフルートを始めました。ベルリンフィルの首席に就任したのは93年からです。
89年に神戸国際フルートコンクールで優勝したこともあり日本でも人気は高く、月刊誌「音楽の友」の読者アンケート「あなたの好きな器楽奏者は?」部門で毎回上位にランクインします。
『フルート界の貴公子』と呼ばれて久しく、年齢を重ねるごとに貫禄が増し、最近は『フルート界の帝王』と紹介されることも多くなりました。
パユの魅力は、強くキレがあり時に柔らかく伸びる透き通った音色、はもちろんですが、なんといっても半端ないイケメンにあります。
サッカーのベッカム、クラシックのパユの二大イケメン巨頭といっても過言ではありません。

演奏

音楽は音を聞き感じる芸術でありますが、演奏の魅力は演奏する姿にもあります。
というわけで、今回、2階バルコニーの座席からオペラグラスでロックオン、30分間手放さず観賞いたしました。

演奏は、まず出だしの1音が全てを支配といってもよいくらいにかっこよい響きです。
ハープのラングラメとは黄金のコンビで「ああ、本当にこのお二人が目の前で奏でているのか」と、この事態に感動です。
読響の弦楽器もいい具合にフルートを乗せています。

ハープとフルートは近づけた配置です。
パユはさすがに笑みはありませんが、ラングラメは始終微笑みをパユに向けていて二人の世界という感じで息ピッタリです。
バックの開いたドレスでフィットネスクラブのモデルかのようなキレイな背中がよく見えます。
バルコニーだったので、どうしても背中を見るのですがパユの背中も迫力です。
僧帽筋というのか肩甲骨周りが上着から盛り上がって見えます。
フルートは華奢な少女が上品に吹く楽器のイメージがありましたが、とんでもありませんでした。からだ全体を使い息を思いっきり歌口に伝える恐るべき肺活量が必要ということが見てとれました。

また、フルートの持つ角度も時々によって変えていることも発見でした(もしかして唾を出しているだけなのかもしれませんが・・・)。

今日の1曲は、モーツアルト作曲、フルートとハープのための協奏曲、出だし。

play_circle_filled
pause_circle_filled
モーツアルト フルートとハープのための協奏曲 出だし
volume_down
volume_up
volume_off

関連記事

  1. ファビオ・ルイージwith N響 メンデルスゾーン

  2. ザルツブルク音楽祭 R.シュトラウス、カラヤンがキーマン。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台

  3. ミヒャエル・ザンデルリンクのドレスデン・フィル

  4. 樫本大進&アレッシオ・バックス 2025

  5. 小林秀雄のモーツアルト評「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。」の曲は弦楽五重奏曲4番。

  6. アンサンブル・ウィーン=ベルリン2024


Warning: Undefined array key "show_date" in /home/publishing/magazine7.net/public_html/classic/wp-content/themes/gensen_tcd050/widget/styled_post_list1.php on line 59
  1. 「ウェリントンの勝利」。ベートーベン作曲ベストヒットNO.1はこれ…

  2. モーツアルトの妻・コンスタンツェの真実

  3. チャイコフスキーの死因

  4. チャイコフスキーの妻

  5. ベートーベン 「ハイリゲンシュタットの遺書」

  6. ベートーベンのパトロン 時代による変遷

  7. ベートーベン交響曲第1番のパトロンは

  8. ベートーベン交響曲第3番『英雄』表紙。「ボナパルト」が消された!

  9. 小林秀雄のモーツアルト評「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙…

  10. モーツアルトのオペラ。「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「…


Warning: Undefined array key "show_date" in /home/publishing/magazine7.net/public_html/classic/wp-content/themes/gensen_tcd050/widget/styled_post_list1.php on line 59
  1. ボロディン作曲『韃靼人(だったんじん)の踊り』もウクライナ由来。

  2. チャイコフスキー交響曲1番 「冬の日の幻想」さび

  3. モーツアルトの生まれたザルツブルクは「ザルツブルク市街の歴史地…

  4. チャイコフスキー作曲のオペラ『マゼッパ』はウクライナの英雄

  5. ナポレオンの馬の絵の肖像「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト…

  6. ザルツブルク音楽祭 R.シュトラウス、カラヤンがキーマン。映画「…

  7. ナポレオン 戦争とベートーベン交響曲年表

  8. ベートーベン作品とパトロン一覧【カテゴリー別、パトロン別に見ら…

  9. 神聖ローマ帝国の貴族がベートーベンをつくった

  10. ベートーベンのパトロン、ラズモフスキーはコサックのリーダー=ヘト…