曲目
| 曲名 | 作曲家 |
| ヴァイオリン協奏曲 | メンデルスゾーン |
| チェロ協奏曲 | ドヴォルザーク |
| ピアノ協奏曲第1番 | チャイコフスキー |
公演日時・会場
2026年8月18日、東京芸術劇場
佐々木つくし メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
優しく柔らかく、しかし輪郭はっきりとよく響いてきた。
1楽章 出だし。ヴァイオリンの”フニャフニャフニャ”に続き、憂いを含みながらの有名ならではの緊張感が聴いているほうにはあった。
しかし、佐々木さんに力みはない。なにげなく入り脱力したふうに The 名曲メンデルスゾーンと戯れている感じ。
新しい。
演奏:(ヴァイオリン)エリック・フリードマン:小澤征爾指揮 ロンドン交響楽団 1965年12月8日録音
出色だったのが2楽章。佐々木さんの脱力奏法がうまく合っていて、歌いかけてくるようでとても素敵。
ディズニー映画で白雪姫が森の中で小鳥に歌っているような、そんな感じ・・。
最初の方の”キュルッ”のところ、かわいい。
盛り上がり部はハッチャケて少々暴れ気味を期待したが、否、あくまで白雪姫。
物足りなさも残りはしたが、これが佐々木調なのだなと。一つ記憶に刻んだ。
佐々木さんは現在、ベルリンフィルのカラヤン・アカデミーに在籍されているそうだ。
水野優也 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
なかなか長いオーケストラの地ならしを待って、いよいよチェロだ。
まろやか系アクのない音、音量は申し分ない。
ドヴォルザーク独特のメロディーが切なくきれい。
演奏:(チェロ)ピエール・フルニエ:ジョージ・セル指揮 ベルリンフィル 1961年6月1~3日録音
チェロは弦楽器低音という性質上、オーケストラと馴染んでしまいがちであり、木管、特にフルートとのランデブーが聴きどころであるが、ここがもう一つ乗らない。
お1人の時はくっきりよい音なのだが、オーケストラとの絡みになるとそれぞれ別個に演奏しているように思った。
ソリストは、ゴンゴンに自ら空気を引き裂いて「俺に合わせてきて」的な大胆さがあってもよかったかなと思った。
角野未来 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
元気よく、活力ほとばしる気持ちの良い演奏。
上手。
鍵盤をガンガンと打楽器のように弾くところは力強く、ピロピロピロと高音を流れるように弾くところはシルク的滑らかさ。
低音も迫力。
残暑の日々によいものを聴いた。
演奏:(ピアノ)スヴャトスラフ・リヒテル:ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン交響楽団 1962年9月24日~26日録音録音
指揮者の角田鋼亮さんは3曲通しに疲れも見せずだれもせず、体幹がしっかりしてそうなキレのよい振りぶりであった。
弱音をもう少し有効活用してもよかったかなと思った。
※写真はチラシより
