ザルツブルク音楽祭 R.シュトラウス、カラヤンがキーマン。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台

ザルツブルク音楽祭

ザルツブルク音楽祭はオーストリアのザルツブルクで毎年夏に開催される音楽イベントです。
世界中から有名な音楽家、アーティストが集結し1カ月以上にわたり繰り広げられる音楽のお祭りです。

オペラ、演劇、コンサートの200公演以上がプログラムされます。

コンサートは特に重要な柱で、ソロコンサート、歌曲、室内楽、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの演奏が行われます。

ザルツブルク音楽祭とリヒャルト・シュトラウス

この音楽祭の歴史において有名なキーマンが二人います。
一人はリヒャルト・シュトラウス。

モーツアルトやベートーベンからおおよそ100年ほど後の時代の作曲家で、有名な曲に『ツァラトゥストラはこう語った』があります。
第1次世界大戦末期、シュトラウスらが中心となってもともと伝統的な演劇イベントをザルツブルク音楽祭として発展させました。

『ツァラトゥストラはこう語った』は曲の出だしが映画『2001年宇宙の旅』冒頭で使われて有名です。
この曲はここだけ聞けば全てよし、という感じです。

play_circle_filled
pause_circle_filled
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
volume_down
volume_up
volume_off

ザルツブルク音楽祭とカラヤン

そして、キーマンのもう一人がヘルベルト・フォン・カラヤンです。

第2次世界大戦で音楽祭も危機的な状況に置かれました。
戦後、芸術監督として立て直し軌道に乗せたのがカラヤンです。
カラヤンは指揮者ですが、音楽を音だけでなく見栄え良く雰囲気を作って客を楽しませることも重要視していました。

「モーツアルトを生んだ町ザルツブルクの音楽祭」のイメージが今では強くありますが、リヒャルト・シュトラウスが音楽祭を企画するまでは、ザルツブルクの人は誰もモーツアルトのことは意識していなかったという話もあります。

関連記事

  1. 小林秀雄のモーツアルト評「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。」の曲は弦楽五重奏曲4番。

  2. モーツアルトと父レオポルト

  3. ベルリンフィル・ハーモニー管弦楽団 『英雄の生涯』

  4. ベートーベン「不滅の恋人への手紙」。不滅の恋人は誰か。

  5. ベートーベン作曲 序曲『コリオラン』、序曲『エグモント』

  6. チャイコフスキー作曲のオペラ『マゼッパ』はウクライナの英雄

  1. 小林秀雄のモーツアルト評「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙…

  2. ベートーベン交響曲第1番のパトロンは

  3. モーツアルトのオペラ「魔笛」はフリーメイソンのための曲

  4. チャイコフスキーの妻

  5. モーツアルトと父レオポルト

  6. 【新説!】ベートーベン交響曲第3番「ボナパルト」から「英雄」に変…

  7. ベートーベン「不滅の恋人への手紙」。不滅の恋人は誰か。

  8. チャイコフスキーはモスクワ音楽院の理論担当教師

  9. モーツアルト交響曲第35番「ハフナー」。ハフナー家のための曲

  10. モーツアルトの妻・コンスタンツェの真実

  1. ナポレオン 戦争とベートーベン交響曲年表

  2. モーツアルト交響曲第36番の「リンツ」38番の「プラハ」はハプスブ…

  3. ザルツブルク音楽祭 R.シュトラウス、カラヤンがキーマン。映画「…

  4. ボロディン作曲『韃靼人(だったんじん)の踊り』もウクライナ由来。

  5. モーツアルト、ベートーベンをビッグにした「ハプスブルク帝国」と…

  6. 「フィンランディア」ロシアからの独立への決意の曲

  7. 神聖ローマ帝国の貴族がベートーベンをつくった

  8. チャイコフスキー交響曲1番 「冬の日の幻想」さび

  9. ベートーベン作品とパトロン一覧【カテゴリー別、パトロン別に見ら…

  10. チャイコフスキー交響曲第2番『小ロシア』改め交響曲第2番『ウクラ…