樫本大進&小菅 優&クラウディオ・ボルケス トリオ 2026|曲目、アンコール曲、感想

曲目

曲目 作曲
ピアノ三重奏曲第7番 K564 モーツァルト
ビトゥイーン・タイズ 武満 徹
三重奏曲 変ホ長調 op.148, D897「ノットゥルノ」 シューベルト
ピアノ三重奏曲第1番 メンデルスゾーン

公演日時・会場

2026年7月2日、東京オペラシティ コンサートホール

樫本大進&小菅優のプラチナデュオ、そしてクラウディオ・ボルケスの仲間トリオでとても楽しみ。

モーツァルト ピアノ三重奏曲第7番

ヴァイオリンは煌めきが光の速度でどこまでも伸びていく大進サウンド。
加えてピアノのポロロンポロロンに合わせるようなスムーズな指運びでなにかウナギのようなぬめり感も!
ピアノは、芯のあるふんわりした綿がふるふると湧き出て転がっている小菅サウンド。
ボルケスのチェロは。なんて清廉な優しい音。
ヴァイオリン、ピアノお2人の個性をまろやかにサポートしているようだ。
かわいらしいところ、ゆったりとしたところ。
3楽章の軽快なところ、小さなところ、スピードを増してピアノが激動するところ。どの場面でも溶け合ったバランスで、格別のモーツアルト三重奏であった。

武満 徹 ビトゥイーン・タイズ

東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアルにて、没後30年の武満 徹の曲を世界最高峰レベルで活躍する日本人ミュージシャンらが演奏するという、歴史的といってもよい特別な体験。に違いない。
素人には難しい曲ではあったが、しんみりとピアノ、ヴァイオリン、チェロそれぞれの音を聴いた。

シューベルト 三重奏曲 D897「ノットゥルノ」

なんて、うっとりな曲だ。
ゆったり小舟に揺られているような、そしてピアノはうっとりながら堂々とした存在感。
小さな音は弦が揃えて美しきさざ波のごとし。
ピアノがその水面に光をさす。
といった情景が浮かんでくるような脳の緊張感が開放された時間であった。

メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番

2026年6月19日、武蔵野市民文化会館小ホールでの小菅優&ベネディクト・クレックナー デュオ・リサイタルでもメンデルスゾーンが演奏された(チェロ・ソナタ 第2番)。
小菅さんはチェロとの時にメンデルスゾーンにしているのかな。

1楽章出だし。チェロからだ。いよいよチェロの姿が聴けた。
硬すぎず柔らかすぎず、王子のような音色。
その後は再び2人と溶け込み徹頭徹尾献身的に支え続ける。
時に”差し音”で入ってくる、深く広がりのある低音のブゥォンという響きがスパイスになっている。

この曲は全体でいうと暗い。なのだが、大進サウンドで彩度があがり希望のメロディーに聴こえてくる。
小菅さんはキレよく弾み、ロマンチックに歌い、ポロンポロンと転がり、ブロロロと推進する、場面場面で音色が変幻自在だ。
徐々に3人が一つの生物のように感じられてくる。
間が同じとかタイミングがあっているとか強弱が合っているとかでなく、一体で呼吸をしている風なのだ。
これは間違いなくチェロの効果。
最後の盛り上がりは最高潮。
拍手のゲリラ豪雨であった。

アンコール

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1番 第2楽章。

サイン会があった。
CDはそれぞれ単独であるが、演奏してくれた3人が揃ってサインしてくれる様子。
なんて贅沢なのだろう。

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