曲目
| 木管五重奏曲 ニ短調 Op.68, No.3 | ダンツィ |
| 夏の夜の夢 Op.61 | メンデルスゾーン(シェーファー編) |
| 組曲「ロメオとジュリエット」(木管五重奏版) | プロコフィエフ(リンケルマン編) |
| 木管五重奏曲 | タファネル |
公演日時・会場
2026年9月21日、すみだトリフォニーホール
ダンツィ 木管五重奏曲3番、タファネル 木管五重奏曲
18、19世紀の木管五重奏の王道2曲(ダンツィ、タファネル)と物語のあるオーケストラ曲2曲(夏の夜の夢、ロメオとジュリエット)という一般ピープルフレンドリーなうれしい構成。
ダンツィ 木管五重奏曲3番
ゲラルド・パッヒンガーさんのクラリネットがまず空気に切れ込みを入れ、全員が全集中で入ってくるスタートは息をのむ。アンサンブルの醍醐味である。
ゲラルド・パッヒンガー

静かな入りで整ったところに、カール=ハインツ・シュッツさんのフルートが鋭く登場。黄金の針金のように研ぎ澄まされた音色が勢いよく、このチームのエンジンだ。
カール=ハインツ・シュッツ

ジョナサン・ケリーさんのオーボエが今日もまた鳴る鳴る。これまでも何度か聴いているがますます艶のある深い音が響き渡り充実感がすごい。
ジョナサン・ケリー

全体の表情付けは、打合せがもう一つかなといった感じ。シュッツさんがタイミング、緩急をリードしてわくっとしたところがあったが、まずは安全運転かなと。
タファネル 木管五重奏曲
オーボエがハイパーで波をつくってガッツリと響く。
そしてクラリネットがクセのない安定した音色で絡んできて生命力を感じる。
作曲者のタファネルはフルート奏者だということで、特に第3楽章はフルートが聴かせどころだ。
シュッツさんの温まったフルートが力強く躍り、全員が支えるようにしてフィナーレへ盛り上がった。
メンデルスゾーン(シェーファー編)/夏の夜の夢
この曲は8場面の演奏だった。
一番楽しみにしたのは「スケルツォ」
冒頭フルートがかわいく入ってくるのだが、なんといってもすごかったのが続いてのリヒャルト・ガラーさんのファゴットであった。
普段黒子に徹しがちなファゴットであるが、かわいらしいメロディーを明快なノリのよい速弾の演奏であった。
ここを聴けて、見られて興奮した。
リヒャルト・ガラー

演奏:ペーター・マーク指揮 ロンドン交響楽団 1957年2月録音
「夜想曲」はホルン。
シュテファン・ドールさんのホルンは今日は「夜」調であった。ブォンブォンと鳴らすというより静寂をまとった感じ。うっとりだ。
シュテファン・ドール

「道化たちの踊り」も楽しみにした。
全員が(大人の)やんちゃで弾けてくれた。
シュッツさんが全身でアクセントをつけてやんちゃを牽引し「やってくれたー」と満足した。
プロコフィエフ(リンケルマン編)/組曲「ロメオとジュリエット」
大きな舞台でのバレエとのオーケストラの迫力で聴く音楽であるので、インパクトとしてどうなのだろうと思った。
が、小さく細密な紙芝居(フェルメール「真珠の首飾りの少女」的な!)を見ているような凝縮感で、別のロミジュリでとても新鮮であった。
演奏曲は4曲
Ⅰ 民衆の踊り
Ⅱ 情景
Ⅲ マドリガル
Ⅳ モンタギュー家とキャプレット家
えもいわれぬTheフルートの美しい音色と、「モンタギュー家とキャプレット家」では足で床を叩くドラムと、シュッツさんの”絶対楽しませるよ”という心遣いが本当にうれしい。
アンコール
2曲やってくれた。
・ヨーゼフ・シュトラウス:休暇旅行
5人でウィンナワルツ、さすがです。
・リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
速弾きはフルート、オーボエ、ホルンが分担されていた。
※写真はヒラサ・オフィスウェブサイトより
