ベートーベンの作品には、『レオノーレ』序曲の他に序曲と名の付く曲が2曲あります。
・序曲『コリオラン』
・序曲『エグモント』
これらは、『フィデリオ』のようにオペラ全体をベートーベンが作曲しているのではなく、劇があって、それを彩る音楽として作曲されたものです。
ドラマのテーマ曲や挿入歌的な存在ですね。
『コリオラン』はベートーベンの友人で劇作家のハインリヒ・ヨーゼフ・フォン・コリンが書いた戯曲で、古代ローマを舞台にしたものです。
『エグモント』はゲーテの作品で、16世紀のヨーロッパが舞台、エグモントはネーデルラント地方の貴族です。
ネーデルラントは、最盛期のスペイン帝国を統治していたフェリペ2世の圧政下にありました。
エグモントは民衆の自由を守ろうと反乱を起こしましたが、かなわず処刑されるという悲劇です。
劇に音楽をつけようと企画したのは劇場の支配人で、彼がベートーベンに作曲を依頼したということです。
これは雰囲気あります。聞いたことあると思いますよ。
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コリオラン
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エグモント
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