ベートーベン交響曲第9番【合唱付き】

唯一の合唱付きの曲です。
1番から8番は1,2年ごとにポンポンと作曲していますが、9番は8番の10年後の1824年に完成しています。
ベートーベン的にも熟成に熟成を重ねたのかと想像します。

合唱の詩は『歓喜に寄す』でドイツの詩人フリードリヒ・シラーによるものです。
ベートーベンがこの詩に出会ったのが1790年頃といわれていますので「構想30年以上」といったところかもしれません。
演奏時間も1時間半くらいと長いですから、聴く方も気合が必要になります。

日本では12月に「第9祭り」的に演奏会だらけになりますが、ベートーベンは第9と同時に『ミサ・ソレムニス』という宗教系の曲を作曲していたということで、確かに第9も宗教的なニュアンスがあり、日本のクリスマスのイメージにマッチしているのかもしれません。
調性はニ短調。重厚さで全体がまとまっています。

第1楽章
静かに各パートが音合わせをしているかのように始まり、徐々に揃えていき、ティンパニーが「ドン」でいよいよスタートです。

play_circle_filled
pause_circle_filled
1楽章さび
volume_down
volume_up
volume_off
3楽章
ファゴット、クラリネットで静かに始まり静かに進行し静かに終わります。
次への休憩ということで。
play_circle_filled
pause_circle_filled
3楽章さび
volume_down
volume_up
volume_off
4楽章
冒頭からがさびです。ティンパニーが「ブォーーー」木管・金管が勢ぞろいで「タタタタタタタタタタタタ」で始まり、なじみのメロディーが出て歌が始まるのが開始から6,7分たった頃です。
play_circle_filled
pause_circle_filled
タイトル
volume_down
volume_up
volume_off

関連記事

  1. トゥガン・ソヒエフ with N響 「ロメオとジュリエット」

  2. ベートーベン作曲 序曲『コリオラン』、序曲『エグモント』

  3. ラハフ・シャニ指揮 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、庄司紗矢香 ヴァイオリン

  4. ベートーベン作品とパトロン一覧【カテゴリー別、パトロン別に見られる】

  5. グスターボ・ヒメノ指揮、ノア・ベンディックス・バルグリー、with N響 感想

  6. 樫本大進&ラファウ・ブレハッチ デュオ・リサイタル

  1. モーツアルトのオペラ「魔笛」はフリーメイソンのた…

  2. ベートーベン「不滅の恋人への手紙」。不滅の恋人は…

  3. モーツアルトのオペラ。「フィガロの結婚」「ドン・…

  4. ベートーベン交響曲第1番のパトロンは

  5. 【新説!】ベートーベン交響曲第3番「ボナパルト」か…

  6. モーツアルトの妻・コンスタンツェの真実

  7. チャイコフスキーのバレエ音楽。「白鳥の湖」「眠れ…

  8. 「ウェリントンの勝利」。ベートーベン作曲ベストヒ…

  9. ベートーベンの弦楽四重奏曲の「ラズモフスキー」の…

  10. モーツアルト交響曲第35番「ハフナー」。ハフナー家…

  1. 「フィンランディア」ロシアからの独立への決意の曲

  2. チャイコフスキー交響曲1番 「冬の日の幻想」さび

  3. ボロディン作曲『韃靼人(だったんじん)の踊り』も…

  4. モーツアルトの生まれたザルツブルクは「ザルツブル…

  5. モーツアルト交響曲第36番の「リンツ」38番の「プラ…

  6. チャイコフスキー作曲のオペラ『マゼッパ』はウクラ…

  7. ムソルグスキー作曲『展覧会の絵』の「キエフの大門…

  8. ベートーベンのパトロン、ラズモフスキーはコサック…

  9. チャイコフスキー交響曲第2番『小ロシア』改め交響曲…

  10. 神聖ローマ帝国の貴族がベートーベンをつくった